早期退職・セミリタイア・FIREの違い。50代はどれを目指すべきか

早期退職について調べ始めると、似たような言葉がたくさん出てくる。

早期退職、アーリーリタイア、セミリタイア、FIRE、サイドFIRE。

最初は混乱すると思う。僕もそうだった。でも整理すると、シンプル。違いは「辞めた後、働くかどうか」と「何で生活するか」の2つだけ。

早期退職(アーリーリタイア)

定年を待たずに会社を辞めること。広い意味では、この記事に出てくる言葉すべてを含む。

辞めた後は、退職金と貯蓄を取り崩して生活するのが基本のかたち。働かない前提なので、必要な資産は一番大きい。

セミリタイア

メインの仕事は辞めるけど、完全には働くことをやめないスタイル。

週に数日のアルバイト、好きな分野の小さな仕事、趣味に近い収入。生活費の一部を労働でまかなうから、必要な資産はぐっと小さくなる。

50代の早期退職で、一番現実的なのがこれだと思う。

FIRE

「Financial Independence, Retire Early」。経済的自立と早期リタイア。

セミリタイアとの違いは、資産運用が前提になっていること。投資の運用益で生活費をまかなう。元本を減らさずに暮らすのが理想形。

目安としてよく使われるのが「4%ルール」。年間の生活費の25倍の資産があれば、年4%の取り崩しで資産が長持ちする、という考え方。年間生活費300万円なら7,500万円。

正直、50代から完全なFIREを目指すのはハードルが高い。

サイドFIRE

FIREとセミリタイアの中間。生活費の半分を運用益で、半分を好きな仕事でまかなう。

必要資産はフルFIREの半分程度まで下がる。そして、50代には大きな武器がある。年金だ。

65歳から年金が入ることを計算に入れれば、「年金までの10年弱をどう乗り切るか」という問題に変わる。一生分の資産を用意する必要はない。

50代はどれを目指すべきか

僕の結論は、サイドFIRE型のセミリタイア。

理由は3つ。

ひとつ。50代は年金と退職金の金額が予想しやすい。若い人のFIREより、ずっと精度の高い計画が立てられる。

ふたつ。完全に働かない生活は、お金だけでなくメンタルにもリスクがある。社会との接点が急になくなると、孤立しやすい。小さく働き続けるほうが、心の健康にもいい。

みっつ。好きなことを小さな収入にできれば、それはもう「我慢の労働」じゃない。

「働くか、働かないか」の二択じゃなく、「何のために、どれだけ働くかを自分で選べる状態」。それが50代にとって一番現実的なゴールだと思う。

次のステップ

自分がどのスタイルを目指せるかは、結局お金の数字で決まる。

→ [早期退職の前に確認すべき「3つのお金」](内部リンク)


※自分の場合はどのスタイルが可能か、FPの無料相談で試算してもらうと一気に具体的になります。